注射針についての恐怖感

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ICI(陰茎海綿体注射)について語る前にクリアすべき重大な問題があります。(私の場合だけかもしれませんが...(^_^;))

 それは、その名称が物語るように、『注射』ということは、基本的には、自分の体のどこかに『針を刺す』という行為が伴う、ということです。

 私は、仕事柄患者さんに針を刺すことは非常に頻繁にあります。

 若い頃なら術前の点滴や術後の抗生剤の点滴。大学病院の時は採血は研修医どころか5~6年経っていても医師が行います。
 また今でもペイン関連で、各種ブロック関節内注射などにも当然注射が付きまといます。

 患者さんには山ほど針を刺しているのに、自分が刺される事にはめっぽう弱く、採血だけでも大騒ぎして、針の刺入部を見ることなんて当然出来ません。(^_^;)

 そんな私ですが、先日フォルテオという自己注射が必要な骨粗しょう症薬の勉強会をしてもらった時に、実物の練習用のサンプルをMRさんが持ってきました。

こいつです...


比較のために、ボールペンをおいてあります。

ちなみに、こいつの針先は32Gというサイズで相当細いです。インシュリンの自己注射などもこのサイズです。

ICIのオートインジェクターとも並べてみました。

一般的に目の下のヒアルロン酸や涙袋をつくったり、ゴルゴラインのヒアルロン酸注入、ボトックス注入などが30G

インフルエンザの予防接種などが27Gですので、かなり細いのは分かるかと思います。


次のICIの説明にもつながるのと比較のために、ICI用の注射針(29G)と比較したものをupで見ていただきます。

 左がフォルテオの針(32G)、右がICIの針(29G)

 更にアップにすると、こんな感じです。


 みてもらうと分かるように、32Gと29Gだとあまり変わりません。

ちなみに、32Gは刺しても痛くない、ということでトライしてみました


みましたが、この左の針をいざ腹に刺そうと思っても、どうしても躊躇してしまいます

何てったって針ですから...(^_^;)

 3、4回、『おぉぉ~』とか言って、ためらって、そのたびにMRに『痛くないんだよねぇ~!?』

「はい、痛くありません。」

 という会話を繰り返した後、左の指で腹を思いっきりつまんで、そっちの方が痛いだろう!!?という状況で 

「すっ」

 つまり『ブスっ』でもなく、『プスッ』でもなく、

 「すっ」 と言う感じで、私の腹に刺さりました。(というか刺さった感覚も無し)

 ちなみに、ICIのオートインジェクターは陰茎に押し当て、

手元のボタンを押すと針が出てきて、自動で注入されるのですが、フォルテオの方は自分で押して注入します。


上の写真で言うと、右の黒い部分を引っ張り出すと1回分が押せるようになるわけです。

 注入中も痛みは全く感じませんでした。ただ、練習用だったので、消毒液の臭い匂いだけが残りましたが...。

 今回の経験でよく分かったのは、どんなに痛くない、と思っていても、一度針を見てしまうとやはり恐怖を感じてしまうこと。

 これを克服するには、とにかく刺してみるしかありません。

 ちなみに、私は今後は、ほいほい!といって問題なく刺せると思います。
 また、仮にそれをしている時に一瞬痛みを感じたとしても、『お!やっぱり痛み感じる時もあるんか!?』位の感覚になると思います。


これは慣れによる安心感の賜物だと思われます。

 ICIに関しては、私は今の所必要に迫られていないこともあり、さすがにトレーニングで刺すまでの勇気はないのですが、常用されている患者さんにお聞きする限り、痛みを感じないこともあったり、たまに注入中に重いような感じを受けることもあるそうです。


それよりも、ずれて陰茎海綿体に入らない時の方が血が出て困る(その方は痛いとはおっしゃりませんでした。)ということのようです。

 百聞は一見にしかず。試してみることはやはり重要です。

 バイアグラなどを使用して、腹上死のリスクをとるか

一瞬の痛みの可能性(無い可能性もある)のリスクをとるのか。それは個々人で考え方は変わるのだと思います。

ただ、その治療法が、ある方にとって、有効な可能性がある場合に、一瞬の痛みを恐れて、試さないことは、時には損になることもあるのかもしれませんね。

 あとは、よく言われる、合併症としての持続勃起症が不安要因でしょうが、御自分にあった量を、慎重に少ない量から時間をかけて設定していけば、それほど恐れることは無いと思います。


結果だけを性急に追求し、一足飛びにdose(量)をあげてしまうことは、大事な陰茎を使い物にならなくなる可能性を秘めているわけですので、

 そこは自分の体をいたわるためにも、あまり焦らず、少し気長な余裕を持って、治療に当たってみる気持ちは必要かと思います。

 次回は、実際に注入前の手順を作成しようと思っています。そのあとで具体的な診察の流れ、という風に考えています。

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